多言語対応にはGoogleの「Noto Sans」
国際的な展示会やコンファレンスでプレゼンテーションする場合、多言語対応が必要になることもあるだろう。言語が違うからといって、フォントのせいで資料の統一感がなくなるのはできれば避けたいもの。そんな時に便利なのが、Googleが提供しているオープンソースフォント「Noto Sans」だ。
Google Noto Fontsのダウンロードページより。全てをインストールすると大変なことになるので、まずはNoto Sans CJK JP(日本語のフォントセット)をインストールし、マシンのメモリとストレージの余裕をみながら必要な言語を追加していこう
会社の支給機材でOSの標準搭載フォント以外は使えない――という人もいるかもしれないが、出どころがはっきりしている無料のオープンソースフォントであれば、導入しやすいのではないだろうか。ただし、Noto Sansは文字数が多いため、マシンのメインメモリやストレージをある程度必要とする。メインメモリが8GB以下のマシンで動作させる場合は、インストールするフォントファミリーを絞る、言語セットを減らすといった工夫をしよう。
GitHubを使っている人なら、『Google Fonts + 日本語』のサイトを確認してみるのもおすすめだ。Noto Sans以外にも、さまざまなオープンソースの日本語フォントが使用例とともに解説されている
古いフォントのままではもったいない!
Windows XPやWindows 7の時代とは異なり、現在のWindows 10環境では良質なフォントをOSバンドルもしくはオープンソース環境で自由に構築できる。それなのに、昔作ったスライドを上書きして使い続け、古いフォントのままにしているのはもったいない。
プロがよく使う有料フォントを使わなくても、使えるフォントの中からスライドに合ったものを選び直すだけで、見劣りしない資料を作ることはできるのだ。新しいフォントを使う場合はインストールする手間はあるが、一度入れれば、あとは5分ほどで資料の印象をアップさせられるようになる。
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