インタビュー
同じ駅なのに、なぜ「駅名標」の書体が違っているのか:水曜インタビュー劇場(もじ鉄公演)(1/7 ページ)
駅名が書かれている「駅名標」をじっくり見たことがあるだろうか。よーく見ると、鉄道会社によって書体が違っていたり、同じ駅でもデザインが違っていたり。また、全国的に新しいモノを設置する動きが広がっている。なぜ、このようなことが起きているのかというと……。
下の写真を見ていただきたい。JR品川駅の新幹線のりばである。「な、なんだよ、いきなり。ニュースになるような話題か?」と思われたかもしれないが、よーく見ていただきたい。実は、3つの“違い”があるのだ。
その答えを説明する前に、「もじ鉄」の世界を紹介する。鉄道の写真を撮るのが好きな「撮り鉄」、鉄道に乗ることを楽しむ「乗り鉄」など、鉄道趣味にはさまざまなジャンルが存在する。そのなかのひとつ、駅名などに使われる書体やデザインに注目しているのが「もじ鉄」である。
「ちょ、ちょっと待て。それってマニアックすぎるだろう」と感じられたかもしれないが、駅などに使われる書体は鉄道会社によって違う。また、時代とともに変化していて、2020年の東京オリンピックを控えたいまは、新旧が入れ替わる「変革期」とも呼ばれているのだ。
毎朝、通勤や通学で使う見慣れた「駅名標」(えきめいひょう:駅名を記した案内標識)の裏側で何が起きているのか。冒頭で紹介したJR品川駅の書体にどのような違いがあるのか。「もじ鉄」という言葉の生みの親で、『もじ鉄〜書体で読み解く日本全国全鉄道の駅名標〜』の著者である石川祐基さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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