ZOZO、「Zホールディングス」に仲間入り 前澤氏は既に辞任「僕自身は新たな道へ」:電撃発表
ヤフーがZOZOに対しTOB(株式公開買い付け)を行うと発表。ZOZO株の50.1%を取得見込み。ZOZOの前澤氏は9月12日付で代表取締役を辞任する。
ソフトバンク傘下のヤフー(東京都千代田区)は9月12日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(千葉市)に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ZOZO株式の50.1%の取得を目指すという。また、ZOZO創業者であり筆頭株主の前澤友作氏が現在保有する同社株式は36.7%。このうち30.37%を買い付ける見込み。ZOZO取締役会での賛同決議は済んでおり、資本業務提携契約も締結する。なお、ヤフーは2019年10月1日付で「Zホールディングス」へと社名を変更予定。
これを機に12日付で、前澤氏はZOZOの代表取締役の座を降りる。後任には、取締役の澤田宏太郎氏が就任。前澤氏は自身のTwitterアカウント上で「先ほど適時開示しましたが、ヤフーさんとZOZOは資本業務提携することとなりました。また、このタイミングで僕は代表取締役を辞任し、新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます」とコメント。12日17時30分から開かれるヤフーとZOZOとの共同会見に出席し、詳細を発表するという。
ヤフーはソフトバンクグループ、ソフトバンクとともにスマートフォンQRコード決済サービス「PayPay」に出資。19年秋にはECサイト「PayPayモール」のオープンも予定している。今回の業務提携を機に、ZOZOTOWNの顧客基盤などとのシナジー効果を狙う見込みだ。Amazon、楽天、メルカリなど活況を呈するEC市場で存在感を高めることができるか。
関連記事
- ヤフーが「Zホールディングス」に社名変更 10月に持ち株会社体制に
- やっぱり、前澤社長が悪いのか 「ZOZO離れ」の原因
「ZOZO離れ」が止まらない。有名ブランドが次々に離れている事態を受けて、「前澤社長の言動が悪い」といった指摘があるが、本当にそうなのか。筆者の窪田氏は、ちょっと違う見方をしていて……。 - ワークマンが雨あり雪あり「過酷ファッションショー」を開催 秋冬商戦に1万円以下の全身コーデ
ワークマンが、2019年秋冬商品の発表会を行った。雨や風、雪など自然を再現した環境で行う「過酷ファッションショー」も実施。ワークマンプラスの大量出店や、インフルエンサーを使った商品企画など新たな策も発表。消費増税後も価格据え置きで成長を続けられるか? - PayPayが10月から最大10%還元 国のキャッシュレス還元に5%上乗せ
PayPayは10月1日から、国のキャッシュレス還元に5%のボーナスを上乗せする「まちかどペイペイ」を開始する。これによって、還元率は最大10%となる。期間は11月30日まで。ただし、還元率は店舗やチャージ方法で複数のパターンがある。上限額も複雑だ。 - ユニクロ、スマホで撮影して全身を簡単測定 「MySize CAMERA」の提供開始
ユニクロが9月9日、写真から採寸できるサービスをアプリ上で開始。データ入力と写真撮影で、全身10カ所の測定が可能。同時に、データ入力することでおすすめのサイズを表示するサービスも開始。成長分野の新たなエンジンとなるか
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.