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就業時間中に昼寝OK 生産性が高まる新オフィスをトリドールHDが公開外食産業のネガティブなイメージを変えたい(2/3 ページ)

丸亀製麺などを運営するトリドールHDが新オフィスを公開。働き方改革につながる「ABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)」の考え方を導入。新しいオフィスの中身とは?

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意識が高い人に来てほしい

 なぜ、トリドールHDはこのような新オフィスの設計をしたのか。粟田貴也社長は「外食産業は働く場として敬遠されがちだった。そのイメージを払拭(ふっしょく)したい」と語った。

 人口減少社会を迎え、外食チェーンを巡る環境は厳しさを増している。また、コンビニなどが中食分野を強化しつつあり、脅威になっている。トリドールHDは新しい成長の場を海外に求めており、2025年度までに世界6000店舗体制の実現を目指している。例えば、米国ファンドと資本提携して丸亀製麺ブランドの拡大とグローバル化を推進しようとしている。世界を舞台に活躍できる人材をそろえるため、新オフィスを思い切って変更する決断をしたようだ。

 なお、新オフィスには、音楽、アート作品、教養を高める本などに触れる場も設けられている。社員の感性を鍛えて、新ビジネスを生み出してほしいという思いが込められている。粟田社長は「意識の高い人を集めたい」と話した。

新オフィスに魂を入れるプロジェクトも続々

 オフィスが新しくなっても、そこで働いている社員の意識や、人事制度が“旧態依然”としたままでは意味がない。そこで、トリドールHDでは、マネジャーや社長候補者だけでなく、店舗でうどん職人や天ぷら職人としての道を極めたい社員向けのキャリアパスなども強化するという。また、新規事業などを社内で立ち上げたい人のためのプレゼンイベントも開催する予定だ。

 新オフィスをきっかけとして、社員の意識を高め、外部の人材を引き寄せることができるだろうか。

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