IEO、DApps……ブロックチェーン技術、あなたはどれだけ理解している?(1/2 ページ)
技術の進化が早く、それを取り巻く制度も流動的なブロックチェーン。次々と新しい関連用語が登場していることが、理解を難しくしている。「マイニング」については約半数が認知・理解していたが、「ステーキング」や「STO」「NFT」などはほとんど知られていない。
技術の進化が早く、それを取り巻く制度も流動的なブロックチェーン。次々と新しい関連用語が登場していることが、理解を難しくしている。調査会社のマクロミルが、ブロックチェーン関連コンサルティングを営むHashHubと組んで行った調査で、最新のブロックチェーン技術に関する理解度が明らかになった。
今回の調査は、一般的なインターネット調査と同じくマクロミルのモニターを使ったものに加え、HashHubの協力により、ビットコインウォレット保有ユーザーからも回答を得ている。設問への回答ごとに、ライトニングネットワークを使って少額のビットコインを謝礼として送付するという方法を用いた。ライトニングネットワーク対応のウォレットを使っているという、いわゆるギーク層だ。
「マイニング」は多くの人が知っているが
マクロミルモニターでもギーク層においても、認知(聞いたことがある)や理解(意味まで理解している)が高かったのがマイニングだ。モニターの67%が認知しており、49%が理解していた。マイニングは、ブロックチェーンを構成するブロックを生成し、その報酬としてビットコインなどの仮想通貨を手に入れることを指す。
一方で、そのほかの用語については、認知しているユーザーはたいへん少なかった。
認知が20%を超えている用語を抜き出すと、次のようになる。分散型アプリケーション(DApps)、ICO、改ざん不可能なデータベース、仲介者が必要ない価値のやり取り、分散型金融(DeFi)など。ビットコイン誕生当初から、ブロックチェーン技術の特徴といわれてきた要素の認知は比較的高い。またイーサリアムの普及で、DAppsについても一定の認知があるようだ。新たに仮想通貨を発行することで資金を調達するICOも、2017年に話題となったのは記憶に新しい。
一方で、認知が2割に満たず、理解は1割以下という言葉もある。
仮想通貨を保有することで報酬がもらえる「ステーキング」や、このステーキングを使ったプルーフ・オブ・ワーク(PoW)に代わる合意形成方法である「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」などがそうだ。ただし、ギーク層はこれらについても半数以上が、認知・理解していると回答している。
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