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ホリエモンが課題だらけの医療業界を斬る! 「大学の医学部で経営も教えるべき」堀江貴文が語る「予防医療」(3/5 ページ)

ホリエモンこと堀江貴文が「予防医療」の必要性と意義を語る――。今回は医療業界の課題を指摘するとともに、一般の人が気付いていない糖尿病の怖さについて語った。

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大学の医学部で経営も教えるべき

三輪: 確かにデータを取る上でも、ITを取り入れていくのは必要ですよね。

堀江: でも電子カルテは、おそらくみなさん共有する気がないですよね。同じ医療法人なのにデータを共有しないことに、以前頭にきたことがあります。

 6年くらい前、腎臓結石をESWL(体外衝撃波結石破砕術)で破砕するオペを受けた時、事前に系列の病院でMRIやCTを受診したのに、オペをする病院でまた受けさせられました。「データを持っていけばいいのに」と言っても、ダメだと言われました。半日かけて順番待ちをしましたが、ほぼ待ち時間ですよ。

金子: 時間の無駄は当然ですが、MRIやCTには保険を使っているので、2回検査をやるということは医療費の無駄使いではありますよね。

三輪: 本当に非効率ですね。

堀江: 既存の医療業界の方は、改革をする気がないのだと思います。だから医療業界は課題だらけですよ。ドクター以外は入ってくるなみたいな雰囲気もすごく感じます。

三輪: ドクターは外からの空気を入れたがらない風潮はあるかな。

金子: ヒエラルキーがあって、医局の支配が年功序列になっていますから、医者の言うことしか聞かない医者ばかり多くなっている可能性もありますね。医局はよく「ギルド」にも例えられます。

堀江: でも最近は面白い医者もいますね。研修医になった瞬間に病院をやめて、バイトばかりやる人。1カ月に10日だけ検診や予防接種をやって、あとの20日間は遊んでいますと話している人がいました。

三輪: 意外とバイトだけでもしっかり生活が成り立つので。

金子: 自分の好きなことが分かって、フォーカスするのはいいことだと思いますけども、それでは医者としてのスキルアップはないですよね。

堀江: そうですね。ただ、スキルアップしている医者が、いい経営をしているかというと、そんなことはないですよね。

金子: それはおっしゃる通りです。医療はスキルが身についたとか、専門医になったとかで別に収入が増えるわけではありません。それで経営が分かるわけでもありません。単に職業としては、職人のようなものですね。患者さんを診療するという臨床のスキルが磨かれるということです。

三輪: 横のつながりもないですね。金子先生みたいに臨床をある程度やって、そのあと経営のことも勉強された先生は少ないですから。

堀江: 経営を教えればいいんですよね。大学に経営コースみたいなカリキュラムを入れるべきなんですよ。誰も経営を学んでいないでしょう。たぶんB/S(貸借対照表)もP/L(損益計算書)も分からないですよね。

金子: 分からないですね。6年間医学の勉強しかしていないですから。

堀江: あれだけ頭がいいんだから、1単位くらい授業を入れれば、普通に理解すると思いますよ。

金子: 機会があればちゃんと勉強すると思います。

堀江: 僕もクリニックの経営にすごく興味があるので、ぜひ勉強させてください(笑)。

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