ホリエモンが斬る! “予防”というインセンティブなき「国民皆保険の欠陥」:堀江貴文が語る「予防医療」(5/7 ページ)
ホリエモンこと堀江貴文が「予防医療」の必要性と意義を語る――。今回は堀江氏の国民皆保険への見解についてお届けするとともに、糖尿病予防につながるインセンティブの可能性を探る。
糖尿病予防に効果的なインセンティブは
堀江: 糖尿病予防に話を戻しますが、「糖尿病レストラン」とか作りますか。
三輪: 糖質制限をするレストランでしょうか。
堀江: いや、何かわかんないけど。
三輪: 病院に来たら、このお店は何%割引になるという感じですか。
堀江: 血糖値をこれだけ下げられたら、タダで食べられるとか。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という指標があります。血糖値よりも長期的な、1カ月とかの平均値みたいなものに近いデータが取れるので、ごまかせない数値です。
三輪: 血糖値は直前の食事を抜けば下がりますが、HbA1cは前日の食事を抜いても変わらないですね。過去2カ月の平均血糖値を反映するような指標です。
金子: HbA1cを下げてもらうのは面白いですね。インセンティブをどう設計するかが鍵になると思いますが。
堀江: HbA1cを測って、糖尿病危険領域の方々だけが利用できるようにする(笑)。
三輪: 確かに、糖尿病の患者さんにポイントを絞るのはいいかもしれないですね。早めの段階で意識を変えてもらわないといけないので。
堀江: 1カ月の目標値があって、HbA1cの数値が7とか8とかの人が、正常範囲内ぐらいに下がったら、豪華な和牛フルコースをプレゼントするのはどうですか。
金子・三輪: (笑)
堀江: 赤身肉とかを中心に。脂質や糖質を考えても、牛ならできますよね。ご飯を入れなければいいんじゃないですか。
三輪: いいですね、確かに。
金子: ニンジンがぶらがっていないと、頑張れないですからね。
堀江: 誰かがこれをスポンサードしてくれるといいんですけどね。
三輪: どなたか、どうですかね(笑)。
堀江: ライザップはやれるかもね。
三輪: HbA1cがこれくらいの値の人は入会してくださいって。
金子: 食事と運動をセットで指導するのはいいかもしれないですね。
堀江: HbA1cが高い人は割り引くとかね。ライザップの入会費を割り引く。
三輪: (ライザップさんに確認せず、)勝手に話してますが大丈夫でしょうか(笑)。
堀江: そういうハックをしないと、糖尿病の予防は難しいと思うんですよ。
三輪: 徐々に変わってきて、自分でも気がつかないですからね。運動の習慣がないのは学校教育のせい?
堀江: 予防に関して言うと、運動やストレッチも、QOLをあげる上ですごく大事だと思っています。筋肉が落ちて足腰が弱くなると、動かなくなるので、認知症になりやすいじゃないですか。だけど運動の習慣がある人は結構少ないですよね。
三輪: 確かにそうですね。心が健康であるためには、体も健康じゃないといけないし、体を健康に保つためには心も健康じゃないといけない。堀江さんは定期的に運動していますよね。
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