2019年にヒットした商品やサービスは? 全国の男女に聞いたところ「タピオカ」(78.0点)と答えた人が最も多いことが、博報堂生活総合研究所の調査で分かった。次いで「ドライブレコーダー」「消費増税」(いずれも75.5点)、「キャッシュレス決済」(69.5点)と続いた。
1位だった「タピオカ」について、博報堂生活総合研究所は「近年SNS上での話題にとどまるヒットが続いていたが、『タピオカ』は若者を中心に多くの人が持ち歩き、店舗や行列が急増するなど、街中で見て広がりを実感できるヒットとなった」とコメントしている。
6位は「高齢ドライバーの事故防止策」(68.5点)、以下「東京2020オリンピック・パラリンピック」「QRコード決済」(いずれも68.0点)、「インスタ映え」(66.0点)、「AI(人工知能)」(62.0%)と続いた。「5月に施行された『新元号』(4位)は、由来となった万葉集の関連書籍が書店で完売するなど、大きな話題に。また、10月に施行された『消費増税』(2位)と、それに伴ってポイント還元が行われる『キャッシュレス決済』(5位)、『QRコード決済』(7位)も関心を集めた」(同)
次に、2020年にヒットしそうな商品やサービスなどを予想してもらったところ、「東京2020オリンピック・パラリンピック」(79.0点)がトップ。次いで「ドライブレコーダー」(75.5点)、「キャッシュレス決済」(73.5点)、「高齢ドライバーの事故防止策」(72.0点)、「QRコード決済」(69.0点)という結果に。
男女ともに、1〜4位は「東京2020オリンピック・パラリンピック」「ドライブレコーダー」「キャッシュレス決済」「高齢ドライバーの事故防止策」の順。男性は「5G」(6位)、「自動運転システム搭載車」(8位)、「ドローン」(10位)など、技術の進化や活用への期待が上位に。一方の女性は「熱中症対策商品」(7位)、「テイクアウト」(8位)、「消費増税」(10位)など、暮らしに身近な項目が目立った。
インターネットを使った調査で、15〜69歳の男女1008人が回答した。調査期間は9月27日から10月1日まで。
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