東京証券取引所は11月13日、クラウドソーシングサービスを手掛けるランサーズ(東京都渋谷区)のマザーズ上場を承認した。上場予定日は12月16日。証券コードは4484。
ランサーズは2008年4月に「リート」という社名で設立。同年8月に、仕事を依頼したい企業とフリーランス人材をマッチングするクラウドソーシングサイト「Lancers」の提供を開始し、12年5月に社名を「ランサーズ」に改めた。現在はLancersの他に、企業に常駐可能なIT人材を紹介する「Lancers Agent」、オンラインアシスタントサービス「Lancers Assistant」、大企業向けの人材活用支援サービス「Lancers Enterprise」などの関連サービスを展開している。14年2月にKDDIと業務提携したが、19年8月に解消している。
仮条件決定日は11月27日、公開価格決定日は12月6日。227万株を公募し、506万7400株を売り出す予定だ。
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雇用制度の変容により、増加しているフリーランス人口。ランサーズの調査では、2015年から2018年にかけてフリーランス人口が22.6%増の1119万人まで増えている。一方で、フリーランスが困っているのが「収入」と「社会保障」だ。従来は案件の提供をメインに行っていたエージェントでも、こうした背景を受けて福利厚生を充実させつつある。
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