年収の上限なし KDDIが「イノベーション人材」の募集を開始 年齢や経歴も不問:XRやAI領域でのプロダクト人材を探す
KDDIが「イノベーション人材」の採用を開始した。年齢や経歴は問わず、年収に関しても上限を設けないという。今回が2回目となる採用で、前回は40代の広告事業経験者を採用した。5Gの本格展開を控え、新たな領域でのサービス開発を担う人材を採用する狙いがある。
KDDIは11月13日、「イノベーション人材」の採用活動を開始した。第5世代移動通信システム「5G」の商用化を控え、5G技術を活用した仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などの総称である「XR」と呼ばれる領域や、人工知能領域におけるサービスプロダクトを担う人材を採用したい考え。
国籍や年齢といった条件は一切問わないとし、支給する給与にも上限を設けていない。また、配属先についてもアイデアの実現に最適な部署を検討するという。採用フローとしては、エントリーシート、1次面接、最終面接を予定している。エントリーシートでは、「あなたがKDDIで実現したい構想の概要について教えてください」といった設問が課されている。
KDDIがイノベーション人材を募集するのは今年で2回目。18年にも同様の募集を行った。20年以上、広告関連事業に従事した40代の人材を1人採用したという。今回は1、2人の採用を見込んでいる。
KDDIでは「革新担当部長」という独自のポジションでも並行して採用活動を行っている。こちらは、主に「事業担当者」として活動するイノベーション人材とは異なり、事業戦略の推進など「責任者的」なポジションでの募集。
最近では、NECやソニー、くら寿司といった大手企業の採用活動で、新卒社員に対して従来型の初任給ではなく、スキルに合わせて高額な給与を提示しているケースも出始めている。人材市場の流動化が進む中、各企業は工夫を迫られている。
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