厚生労働省は12月4日、主要産業で働く人の賃金について調べる「賃金構造基本統計調査」の結果を発表した。大学卒の初任給は21万200円(前年比1.7%増)、大学院修士課程修了者は23万8900円(同0.1%増)、高専・短大卒は18万3900円(同1.4%増)、高校卒は16万7400円(同1.4%増)と、いずれも増加。男女別では、男性の大学院修士課程修了者のみが前年を下回った。
大学卒の結果を産業別で見ると、最も高いのは「学術研究、専門・技術サービス業」で22万7200円(前年比1.2%増)。次に「情報通信業」(21万8100円、同1.1%増)、「建設業」(21万6700円、同1.0%増)と続いた。伸び率が高いのは「医療・福祉」(20万6900円)と「卸売業・小売業」(21万1000円)で、ともに前年比2.7%増だった。
調査は19年6月分の賃金について7月に実施したもの。調査は10人以上の従業員が働いており、新卒採用を行った1万5349事業所のうち、初任給が確定している1万4942事業所の回答を集計した。
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