日本経済団体連合会(経団連)は11月13日、大手企業の冬のボーナスの第1回集計結果を発表した。平均妥結額は前年比1.49%増の96万4543円で、2年連続で過去最高を更新した。
業種別に見ると、最も多かったのは「建設」で172万3818円(前年比1.81%増)、次いで「自動車」(102万3057円/2.31%増)だった。最も伸び率が高かったのは「造船」で、4.09%増の92万3円だった。
逆に最も少なかったのは「機械金属」で62万2819円(3.92%減)、「紙・パルプ」(65万1165円/0.74%減)だった。落ち込みが大きかったのは「非鉄・金属」で、前年比4.98%減の76万1761円だった。
調査対象は、従業員数500人以上の東証一部上場企業。第1回集計となる今回は、主要21業種251社のうち、回答のあった82社の状況をまとめた。
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