企業で紙の削減が進まない理由は? ビジネスパーソンの職場における環境問題意識・実態調査
環境意識は高まっているが、職場の約7割が紙の削減に対して、具体的な取り組みには至っていない――「ビジネスパーソンの職場における環境問題意識・実態調査」をエプソン販売が公開した。
エプソン販売株式会社は、CSR関連、SDGs関連などの実務、意思決定者の会社員(従業員500人以上)および公務員を対象に、「ビジネスパーソンの職場における環境問題意識・実態調査」をインターネットで実施した。
調査結果では、5割以上の職場で環境配慮への関心が以前より「高まっている/やや高まっている」と回答した一方、 紙の削減への取り組みは約3割にとどまっていることが分かった。また、職場の環境配慮への取り組みの目的としては、「コスト削減(経費節減)をするため」が68.4%と最も多かった。
多くの職場が紙の削減に取り組めていない理由として、48.8%が「今までの習慣や業務プロセスを変えるのが難しい」と回答。他にも、「電子データよりも紙で読む方が読みやすい」(30.8%)、「紙での保管を社内規則で定めているものが多い」(24.4%)といった、現在の業務における紙使用の必要性を裏付ける回答が半数を占めた。日本における既存の商習慣・業務プロセスが、紙の削減に取り組みづらい要因となっていることが考えられる。
職場での1年間のコピー用紙の購入枚数と購入費用については、いずれも9割以上が「把握していない(分からない)」と回答した。また、「コピーやプリントの印刷枚数制限による削減」については、「効率が下がることがよくある」(14.5%)、「効率が下がることがたまにある」(39.2%)という結果になった。業務効率を向上させながら、環境配慮へ取り組んでいく必要があると考えられる。
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