2015年7月27日以前の記事
検索
コラム

ヤフーとLINEの統合にみる生存戦略 情報経路の“世代間ギャップ”が次世代サービスを変える(2/2 ページ)

身近にある“情報格差“。サービスを設計するときは、世代による“情報への接触方法”の違いを考える必要がある。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

次の世代に向けてのサービス、商品設計を


ヤフーとLINEの経営統合でどんなサービスが生まれるのか

 このように、同じようにスマートフォンを使っているように見えても、情報へのファーストタッチ、そして同じ検索でも“考え方”や“使い方”の違いが異なることが分かるだろうか。情報の扱い方の変化は、スマートフォン登場当初から言われていたことだが、当時は「ユーザー投稿の写真や動画が情報への最初の接触点になる」といわれても、あまりピンと来なかった方も多いだろう。

 しかし、このようにして具体的な事例が上がってきている中にあって、新しい商品やサービスを設計する際、こうした情報ツールによる世代間ギャップは意識せざるを得ない。これからの世代に向けて事業を考える、あるいは再調整するならば必要なことだ。

 例えば先日、ヤフーの持株会社であるZホールディングスとLINEの経営統合という話があった。これもPC世代のポータルから抜けきることができなかった「Web世代」のヤフーによる生き残りをかけた経営統合と受け取ることもできる。現在、手元でうまく行っている事業があるとしても、いま一度、点検してみると新たな気付きがあるはずだ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る