トヨタ、「JPN TAXI」「プリウス」「アルファード」などリコール タクシーはドアロックに不具合:合わせて約2万台
トヨタ自動車は、「JPN TAXI」「プリウス」「アルファード」など計13車種で、約2万台のリコールを国土交通省に届け出た。
トヨタ自動車は12月11日、「JPN TAXI」「プリウス」「アルファード」など計13車種で、約2万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
届け出たリコールは3件。「JPN TAXI」は、2018年3月〜19年1月に製造された6188台が対象。フロントドアに不具合が見つかった。運転席と助手席用のドアロックにおいて、製造工程の管理が不適切だったため、異音防止用ストッパゴムがずれた状態で組み付けられたものがある。ドアの開閉を繰り返すと、ゴムがドアロック機構の作動を阻害。ドアを確実に閉じることができなくなり、最悪の場合、走行中にドアが開く恐れがあるという。今後、全車両の運転席、助手席用ドアロックを交換する。
「プリウス」は、19年7月に製造された7087台が対象。コンビネーションメータにおいて、メータ基板を構成する素子の生産設備の管理が不適切だった。そのため、素子内部に亀裂が生じているものがあり、使用過程で内部の回路が短絡し、速度計や走行距離計などが表示されなくなる恐れがある。今後、メータ基板の素子の製造番号を点検し、該当する場合はメータ基板を交換する。
もう1件は、「アルファード/ヴェルファイア」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」など計11車種7790台が対象。製造期間は19年8〜9月。シートベルトに不具合がある。後部座席のベルトにおいて、組み付け設備の調整が不適切だったため、ベルトリトラクタロック機構部のスプリングが屈曲した状態で組み付けられたものがある。そのため、スプリングが構成部品と干渉し、シートベルトが素早く引き出された際にロックできない恐れがある。今後、全車両の後部座席ベルトの製造番号を点検し、該当する場合はシートベルトを交換する。
関連記事
- ダイハツ、「ムーヴ」「タント」など157万台リコール 水漏れでブレーキが利きにくくなる恐れ
ダイハツ工業は、「ムーヴ」「タント」など157万5379台をリコール。水漏れでブレーキが利きにくくなる恐れがある。また、ブレーキ部品の不具合でも37万7654台のリコールを届け出た。 - スバル、「フォレスター」など8万台リコール ばねが折れる恐れ
SUBARU(スバル)は11月28日、「フォレスター」など計2車種8万1343台のリコールを届け出た。 - スズキ、51万台リコール 「パレット」などブレーキに不具合
スズキはブレーキ部品に不具合があるとして、軽自動車「パレット」など計3車種51万7316台をリコール。 - 3年ぶり日本復活の「RAV4」が受賞、トヨタ車は10年ぶり 日本カー・オブ・ザ・イヤー
年間を通じて最も優秀な車に贈られる「2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、トヨタ自動車のSUV「RAV4」が選ばれた。 - グーグル&Uberつぶしのトヨタ・タクシー
現在開催中の「第45回 東京モーターショー」。その見どころについて業界関係者から何度も聞かれたが、その説明が面倒だった。自動運転車や固体電池のクルマとかなら「ああそうですか」で終わるのだが、今回はタクシーなのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.