3年ぶり日本復活の「RAV4」が受賞、トヨタ車は10年ぶり 日本カー・オブ・ザ・イヤー:日本車は3年ぶり
年間を通じて最も優秀な車に贈られる「2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、トヨタ自動車のSUV「RAV4」が選ばれた。
“今年の1台”は「RAV4」――。年間を通じて最も優秀な車に贈られる「2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー」(主催:実行委員会)に、トヨタ自動車のスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」が選ばれた。
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、2018年11月1日〜19年10月31日に発表または発売された乗用車が対象。全35台のノミネートから、11月7日に「10ベストカー」を発表。12月6日、モータージャーナリストや専門家らによる最終選考が行われた。
RAV4は、4月に新型モデルを発売。日本市場では3年ぶりに復活したことで注目された。選考では、「新時代のSUVとしてあらゆるニーズに高いレベルで対応」したことを評価。3種類の4WDシステムなどを搭載したパワートレーンと最新の「TNGAプラットフォーム」の組み合わせによる高い走行性に加えて、ラゲッジスペースの広さなど、使い勝手の良さに対する評価も高かった。また、DCM(専用通信機)を全車標準装備とした上でのリーズナブルな価格設定も評価された。
トヨタ車が受賞するのは、2009-2010の「プリウス」以来、10年ぶり。また、前年までボルボが2年連続受賞していたため、日本車の受賞は3年ぶりとなる。
2位はマツダ「マツダ3」、3位はBMW「3シリーズ セダン」、4位はトヨタ「カローラ/カローラツーリング」、5位はジャガー「I-PACE」だった。
輸入車に贈られる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、BMW「3シリーズ セダン」。「“スポーツセダン”という生来の個性を維持しながら、時代のニーズに合わせて素晴らしい進化を遂げた」と高い評価を受けた。高速道路渋滞時におけるハンズ・オフ・アシスト、搭載カメラをドライブレコーダーとしても使える機能など、安全機能も充実している。
イノベーション部門賞は、日産自動車「スカイライン」が受賞。先進運転支援技術「プロパイロット2.0」の技術が注目された。
エモーショナル部門賞は、ジープ「ラングラー」。11年ぶりにフルモデルチェンジし、オフロード性能をさらに向上させた。
スモールモビリティ部門賞は、日産「デイズ」と三菱「eKクロス/eKワゴン」。両モデルは、日産と三菱自動車が共同開発した軽自動車。軽自動車としての操縦性、安全性、運転支援システムなどの基本性能を従来モデルから大きく向上させたことに加え、個性的なスタイリングの評価も高かった。
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