連載
日本に凱旋した北米マーケットの大黒柱RAV4:池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/6 ページ)
トヨタ自動車の新型RAV4は北米で屋台骨を支える最量販車種。無骨な方向に進化し、大型化して日本に戻ってきた。3種類の四輪駆動方式の違いと特徴はいかに。
4月10日。トヨタ自動車は新型RAV4を発売した。1994年に発売された初代RAV4は、セリカのコンポーネントなどをベースに構成されたSUVだった。トヨタの人が、筆者の前でうっかり「ありもののパーツで作った」と口を滑らせたことがあるが、まあ当時はあくまでも変わり種として登場した非主流モデルにすぎなかった。
しかし、クルマの出来は多くの業界関係者を驚かせた。当時の新車試乗会取材を終えて帰ってきた編集部員が、口々にRAV4がいかに良かったかを興奮した口調でまくし立てた。「セリカより良い」という声すらあった。クルマに乗った後のこういう素の感想で褒められるクルマは、経験上ホントに良い。筆者の記憶では同じようなことになったのはP10プリメーラくらいだったと思う。
関連記事
- トヨタ ハイブリッド特許公開の真実
トヨタは、得意とするハイブリッド(HV)技術の特許(2万3740件)を無償で提供する。しかし、なぜ大事な特許を無償公開するのか? トヨタの狙いと、そしてどうしてトヨタが変わらなければいけなかったかと解説する。 - 上からも下からも攻めるトヨタ
トヨタは2つの発表をした。1つは「KINTO」と呼ばれる「愛車サブスクリプションサービス」。もう1つは販売チャネルの組織改革だ。ここから一体トヨタのどんな戦略が見えてくるのだろうか? - トヨタ、新型「RAV4」発売 3年ぶり復活、国内SUV需要取り込む
トヨタ自動車は新型「RAV4」を発売。日本市場での販売は3年ぶり。米国で成功している主力車種を再投入し、SUV需要の取り込みを狙う。 - トヨタ、新型「RAV4」世界初披露へ 日本でも19年春に復活
トヨタは、SUV「RAV4」の新型を米ニューヨーク国際自動車ショーで世界初披露する。 - トヨタ社長が強調する「原点回帰」 激変期に打ち出す“トヨタらしさ”とは
トヨタ自動車の2018年3月期決算は売上高、純利益ともに過去最高を更新。一方、豊田章男社長は原点回帰を強調。トヨタ生産方式(TPS)と原価低減で「トヨタらしさを取り戻す」と話した。その真意とは……
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.