2015年7月27日以前の記事
検索
コラム

“低体温化組織”をどう変えればいいのか 業務過多とデジタル偏重コミュニケーション(4/5 ページ)

仕事が忙しくて、「同僚とうまくコミュニケーションがとれない」といった人も多いのでは。思いを共有できない組織は、どのように対応すればいいのか。架空企業を事例に挙げて、考える糸口を探っていく。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

次なるステップはコミュニケーションギャップの解消

 第2の問題は、コミュニケーション方法のギャップである。本来、営業と開発は密なコミュニケーションを取りながらワンチームとして同じ方向を向いて仕事をすべきところだが、営業は対面のコミュニケーションを、開発はデジタルコミュニケーションを重視しているため、溝は深まる一方である。ハード、ソフト両面からコミュニケーションギャップを埋める施策が必要だろう。

 ギャップを解消するためには、会社としてのコミュニケーションの基本ルールを明確化し、どういったケースで対面や電話といったアナログなコミュニケーションを取るべきか、反対に、デジタルなコミュニケーションツールをうまく活用する方法についても提示することが望ましい。それぞれのメリット・デメリットを理解しながら、共通の使い分けルールがあると、社内のコミュニケーションはよりスムーズとなろう。

 加えて、責任があいまいな状態での業務連携も問題である。営業部門と開発部門の責任の所在があいまいで、お互いが甘え合っている関係性になっている。営業は開発が何とかしてくれるだろう、開発は多少納期がずれても営業が納めてくれるだろう……といった甘えが内在するため、問題が生じやすい。本来の業務フローや引継ぎルールが形骸化してしまっている可能性が高いため、改めてプロジェクト推進体制のあるべき姿から考えなおすことが望ましい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る