企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は、情報・通信業界に属する企業を選出し、キャリコネユーザーによる「休日の満足度」評価の平均値が高い順にランキングした「情報・通信業界の“休日の満足度が高い企業”ランキング」を発表した。
1位を獲得したのは、「週休3日制」を採用し話題となった日本マイクロソフト。「子どもを持つ方の時短勤務は積極的に行われており、子どもを持つ女性には働きやすい会社です」(マーケティング/30代後半男性/年収860万円/2014年度)などの口コミが寄せられた。
日本マイクロソフトは2011年の日本法人設立25周年を機に都内オフィスを統合し、品川に本社を移転。社員が働きやすい環境づくりに加え、ビジネス面での成長も念頭に置き、AIを駆使した「生産性の高い働き方改革」を推進している。
本社移転時からテレワークを積極的に推進しており、15年には厚生労働大臣表彰「輝くテレワーク賞」優秀賞を受賞。16年からは本格的にテレワーク勤務制度を導入し、就業規則による働く場所やテレワークの回数の制限を撤廃した。
また、始業や終業の時刻に関する規定も撤廃し、柔軟な働き方が可能なコアタイムなしのフレックスタイム制度に変更した結果、11年からの5年で女性の離職率は4割減少。ワークライフバランスについての社員満足度も4割上昇した。
働き方改革関連法案が施行された19年には、通常の有給休暇に加えて新たに5日分の休暇を付与し、夏季限定で週休3日制を導入。30分会議も推進した。単に休暇取得を奨励するのではなく、各社員の働き方に合わせ、テレワークを利用しながら「働く」と「休む」を自ら選択できる「ワーク・ライフ・チョイス」を通して、社員の生産性や創造性の向上を目指す狙いが見える。
なお、ランキングの2位以下には、ニフティ、NTT東日本、グーグル、NTTドコモが続いている。
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