なぜエナジードリンクにプロテインを配合しようと考えたのか マツキヨのビッグデータ分析:PBで発売
マツキヨのプライベートブランドに新ラインアップが登場。エナジードリンクにプロテインを配合した。開発の背景にはビッグデータ分析があった。
マツモトキヨシホールディングスは2020年1月11日から、「エクストロング ランアンドガン エナジードリンク」(税別139円)を全国のマツモトキヨシグループの店舗で発売する。数量限定。
新しいエナジードリンクは、同社のプライベートブランドである「EXSTRONG ENERGY DRINK(エクストロングエナジードリンク)」の新ラインアップ。エクストロングエナジードリンクの特徴であるカフェインとアルギニンの配合量を継承しつつ、さらにプロテインとクエン酸を配合した。
なぜ、エナジードリンクにプロテインを配合しようと考えたのか。開発のきっかけは、SNSでエナジードリンクとプロテイン含有商品を同時に投稿するケースが多くみられたことだという。そこで、開発担当者はプロテインの入ったエナジードリンクにニーズがあるという仮説を立てた。実際に、自社アプリ、ポイントカード、オムニ会員といったさまざまな顧客のビッグデータを分析したところ、仮説通りの購買行動が確認できたため、商品開発を決めたという。
新しいエナジードリンクは、スポーツ前後でも飲みやすいピーチ風味に仕上げた。また、マーケティング施策として、缶色と液色のギャップにもこだわった。缶色は灼熱をイメージしたレッド、液色はミルキーブルーにした。あえて透明のグラスに注いで飲みたくなるようなカラーに設計したという。
同社は「マツキヨらしい面白さや驚き、喜び、楽しさのある情緒的な価値商品の象徴となる新商品の一つです」としている。
エクストロングシリーズは、2017年12月に誕生した。19年10月までに数量限定商品を含む8品を発売している。シリーズ累計売り上げ数は378万個を突破した。
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