前職で結果を出した人、転職後はどうなる? 評価が変わった人の「原因」
前職で実績を残した人は、採用後も活躍すると思いますか? 会社役員に聞いたところ、「そう思う」と答えたのは7割近くに達したが、転職経験者はちょっと違うようで……。トランス調べ。
前職で結果を出した人を採用すれば、ウチの会社でも活躍してくれるはず――。このように思っている人が多いかもしれないが、実際のところはどうなのか。
会社役員に「前職で実績を残している人は、採用後も活躍すると思いますか?」と聞いたところ、「そう思う(+非常に、やや)」と答えたのは68%。ただ、転職経験者に転職前後によって会社からの評価が変わらなかった人は31%にとどまっていることが、トランスの調査で分かった。
転職前後で会社からの評価が変わったという人に、その理由を尋ねると「所属組織・上司との相性」(51%)が半数を超えた。次いで「自身の職種変更」(32%)、「自身のスキル」(27%)、「会社との相性」(23%)と続いた。この結果について、トランスは「『前職での実績』は必ずしも、『採用後の活躍に関係がない』ことを示しており、『所属組織・上司との相性』が、採用後に活躍するか否かを決めるうえで重要であることが示唆されている」とコメントした。
また、ある1000名の組織において、「上司−部下の価値観の類似度」(=「相性」と想定)と「昇給率」の関係性を調べると、「相性」の違いによって、昇給率が2倍近く異なる場合があることが明らかに。「『相性』は、単純に価値観が似ていればよいわけではなく、似すぎていても『昇給率』が低下する場合がある。適切な『相性』は、会社によっても異なるため、実際の自社における現状を分析したうえで、意思決定を行う必要がある」(トランス)
インターネットを使った調査で、26〜79歳の会社役員1000人と26〜59歳の転職経験者600人が回答した。調査時期は10〜12月にかけて。
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