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チャーハン入りチョコ、フローズン甘酒――各食品メーカーが「異例のタッグ開発」に取り組む訳:主役は開発担当者(1/3 ページ)
食品・飲料メーカー6社がこの度タッグを組む。「フローズン甘酒」などユニークなコラボ食品をまずは試作。開発担当者を主役に据え新商品や新事業に乗り出す。
かじると中から「柿の種」やチャーハンがこぼれ出てくるチョコレート。冷たくシャリシャリした食感のフローズンドリンクに生まれ変わった甘酒……。11月、東京都内で開かれた食品メーカー合同のメディア向け試食会。一風変わった「コラボ食品」が一堂にお目見えした。
「即興のようにコラボ商品を開発」
普通に市販されそうなものもあれば、ちょっと「冒険気味」な食品も飛び出したこの試食会。いずれもあくまでアイデア段階の試作品だが、メーカーの開発担当たちが連携して産み出した。菓子、飲料、冷食といったバラバラなジャンルの食品企業が、タッグを組んで同月にスタートさせた取り組み「FOOD UP ISLAND」の一環だ。
参加企業はキリンホールディングス(HD)、サッポロビール、ニチレイフーズ、森永乳業、森永製菓、亀田製菓の6社。主に開発担当者が外部のアドバイザーを交えたミーティングを開き、商品の共同開発や新規事業の創出を図る。森永乳業でチーズ開発を担当する白庄司宣明さんは「各社の既存品を使った(試食会用の)コラボ商品を、他社のメンバーと一緒にほぼ即興のような形で数週間かけて作った。それだけで本当にワクワクした」と語る。
ただ、食品業界に限らず、競業する企業間でコラボ商品を共同開発する例は決して珍しくない。今回は何が違うのか。
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