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マクドナルドとモスバーガー 「トマト」の使い方から見えた戦略の“決定的”な違いとは:飲食店を科学する(1/5 ページ)
ハンバーガー業界の2トップ「マクドナルド」と「モスバーガー」。原価率や広告宣伝費から戦略の違いが見えてきた。マクドナルドの圧倒的強さの秘密にも迫る。
飲食店を科学する:
立地、メニュー数、原価率、回転率、利益率――飲食店の経営には、数字やロジックを積み上げて戦略を練る作業が欠かせない。人気になっているチェーン店や、すっかり定着しているが業態の裏側にあるノウハウを分析していく。
皆さまこんにちは。飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表の三ツ井創太郎です。本連載では、皆さまが日頃なんとなく利用したり、見たりしている飲食店のビジネスモデルやマーケティング戦略を、分かりやすく解説していきます。よろしくお願い致します。
皆さんにとって身近な存在であるハンバーガー業界。今回はハンバーガー業界売り上げ1位のマクドナルドと2位のモスバーガーの戦略を分析していきます。
ハンバーガー業界の売上高ランキング
まず、ハンバーガー業界の売り上げランキングを見ていきます(非上場のため、最新の決算情報が公表されていない企業に関しては、過去の売上高などを筆者が調べた)。
売上高1位は日本マクドナルドホールディングス(2722億円)、2位はモスフードサービス(662億円)、3位はロッテリア(252億円)、4位はファーストキッチン(91億円)、5位はフレッシュネス(54億円)です。
今回はハンバーガーチェーンの比較をするため、ケンタッキーフライドチキンやサブウェイなどのチェーンは除きました。
上位5社の売上高を比較してまず気付くのが、マクドナルドの圧倒的な強さです。売上高は、2位のモスバーガーの4倍以上です。
次は、上位2社の経営数値を詳しく分析します。
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