コラム
「おひとり様」の増加に、マーケッターはどう対応する?(3/3 ページ)
未婚者(おひとり様)が増えると、さまざまなサービスや商品が、ファミリーやカップルといったターゲットから、おひとり様向けへの変更を余儀なくされるのだろうか。どのようなことが起きるのだろうか。
果たして、日本において独身女性の増加は、どちらの状況に転ぶのだろうか。よく言われるように「2極化」ということなのだろうか。
おひとり様マーケットを考える際に、もうひとつ重要なポイントがある。おひとり様マーケットを支えるのは、独身者だけではないということだ。
一人時間を楽しむ人たちの情報を共有できる「オヒトリー」というメディアなどを見てみても、おひとり様を独身者に限定していない。あくまで「ひとりで楽しむ」ということだ。家族やパートナーがいるいないにかかわらず、「ひとり」を楽しむ人たちは、想像以上に増加しているとみていいだろう。
これは、これまでにマーケティングにおける常套だった、「属性」による分類が意味を持たなくなったことの現れかもしれない。価値観の多様化とは言い尽くされすぎているが、「属性」だけによるマーケティングは失敗することは間違いないだろう。(猪口真)
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