大人向けの「ファンタ」が登場 濃厚グレープで30代以上に照準:果汁13%のプレミアグレープ
コカ・コーラシステムは3月2日、フルーツ炭酸飲料「ファンタ」ブランドの新商品「ファンタ プレミアグレープ」を発売する。10代のころにファンタを飲んでいた30代以上をターゲットに、これまでとは違うニーズを取り込む。
コカ・コーラシステムは2月18日、フルーツ炭酸飲料「ファンタ」ブランドの新商品「ファンタ プレミアグレープ」を3月2日に発売すると発表した。濃厚なブドウのピューレを使用することで、ぜいたくな“大人向け”の味に仕上げた。10代のころにファンタを飲んでいた30代以上をターゲットに、これまでとは違うニーズを取り込む。
「プレミアグレープ」は、収穫から24時間以内に搾ったブドウの果汁と、果肉をすりつぶしたピューレを使用。果汁13%というぜいたくな「ファンタ」に仕上げた。
また、製造ラインには新技術を導入。高果汁でありながら強い炭酸の刺激を味わえる商品を製造できるようになったという。
容器やパッケージにも大人向けを意識した要素を取り入れている。ペットボトルの容量は、定番フレーバー「ファンタ グレープ」「ファンタ オレンジ」で採用されている500ミリリットルではなく、380ミリリットルを採用。「濃厚な味わいをおいしいまま飲み切れるサイズ」にしている。
パッケージには、金色の「ファンタ」ロゴをあしらった。ラベルとキャップも金色で、ラベルには炭酸の泡とグレープの果実を配置している。メーカー希望小売価格は150円(税別)。
広告には30代の俳優、永山瑛太さんと松田龍平さんを起用するなど、これまでのファンタとは一線を画すイメージを発信する。若者の定番として定着しているブランドで、新規飲用層の開拓を狙う。
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