国内ブランドの評価ランキング 12年連続でトヨタが首位 初ランクインは9社:伸び悩む金融業界、成長する化粧品業界(1/2 ページ)
インターブランドジャパンが日本のブランドランキングを発表した。12年連続で首位はトヨタだった。2位はホンダ、3位は日産。セブン-イレブンなど9社が初のランクインを果たした。業界別に見ると、金融業界が伸び悩み、化粧品業界が成長。よりブランドの力を上げるために必要なものとは。
ブランド会社のインターブランドジャパンは2月18日、ブランドの価値を金額換算する独自指標を基にランク付けした、日本ブランドのランキングトップ100を発表した。国内ブランドのランキングは今回で12回目となり、1位は12回連続でトヨタだった。
ランキングは、グローバルに展開する「日本発」のブランドを「世界共通の尺度」で評価するもの。対象となる企業は、各種財務諸表を公表していることや、日本で一般的な認知があることなどが条件となる。そのブランドでどのくらいもうかるのかや、顧客の購買にどれくらいの影響を持つのか、また将来にわたってどのくらい長くブランドの価値が残るのか、といった点から評価する。
国内ブランドのランキングは、前回まで「海外売上高比率」が30%以上の企業である「グローバルブランド」を対象にした「日本のグローバルブランドランキング」と、それ未満の企業「ドメスティックブランド」を対象にした「日本の国内ブランドランキング」の2つに分けてそれぞれ40位まで発表していた。今回からは海外売上高比率にかかわらず、100位までランキングする形式に変更した。
トップ5はトヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、ソニー、キヤノン。いずれも海外売上高比率が30%以上の企業だった。中でもトヨタが突出しており、ブランド価値金額は562億ドル。2位ホンダの244億ドル、3位日産の115億ドルと大きく差をつけた。
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