満員電車に乗って、通勤後「手を洗わない」18.3%
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているが、通勤後に手を洗っている人はどのくらいいるのだろうか。首都圏在住の人に聞いたところ……。
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているが、混雑した電車に乗ったあとに、手洗い・手指消毒をしている人はどのくらいいるのだろうか。2月17日〜21日にかけて、混雑した電車で通勤した人に聞いたところ「毎日行った」(55.6%)と答えたのは半数を超えたものの、「毎日は行わなかった」は44.4%、「全くしなかった」は18.3%であることが、ユナイテッド・ヘルスコミュニケーションの調査で分かった。
「人々の感染予防の意識が高まっている中、先週の段階では、手洗い・手指消毒が徹底されているとは言い難いことが分かった」(ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション)
毎日手洗い・手指消毒をしなかった人に、その理由を聞いたところ「うっかり忘れた」(28.8%)がトップ。次いで「手洗い・手指消毒をしなくてはという意識がなかったので」(21.8%)、「めんどうだったので」(21.2%)、「手洗い・手指消毒する場所や設備が便利な場所になかったので」(15.2%)と続いた。
感染予防対策について、普段の考え方や行動については「他人より率先してしっかり予防対策をするほうだ」と答えたのは25.3%に対し、「自分のこれまでの経験から言うと、こういった局面で何かに取り組む(予防対策に取り組む)のは最後のほうだと思う」が15.6%。
この結果を受けて、ユナイテッド・ヘルスコミュニケーションは「このような局面で、積極的に対応するグループと、最後まで対応しないグループが存在する。新型コロナウィルスの感染予防に関しても、感染拡大が身近な脅威になるまで予防行動をしないグループがいると想定される」とコメントした。
インターネットを使った調査で、混雑した電車で通勤している関東4都県在住(東京、千葉、埼玉、神奈川)の男女1311人が回答した。調査期間は2月17日から21日まで。
関連記事
- 新型コロナ感染拡大でも、日本が「中国人」を受け入れ続ける理由
日本国内でコロナウイルスの感染拡大が本格的に始まった。アメリカやオーストラリアなどは中国全土からの外国人入国拒否という対応をとったのに、なぜ日本は同じことができないのか。筆者の窪田氏は、できない理由として……。 - 「新型コロナには一致団結で!」と叫ぶ組織が、残念な結果を招く理由
新型コロナウイルスの対応について、各国から批判の声があがっている。クルーズ船に3711人を閉じ込めたこと、乗客を下船させたこと、公共交通機関で帰宅させたこと。日本には“優秀”な官僚や感染対策の専門家がいるのに、なぜこのような事態を招いてしまったのか。 - 日本社会から「単身赴任」がなくならない、根本的な理由
「4月から転勤することになったよ」と嘆いているビジネスパーソンもいるのでは。家族を残して「単身赴任」する人もいるだろうが、そもそもなぜこのような制度が存在しているのだろうか。歴史をさかのぼると、根深い理由が存在していて……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.