社会人1年目はこんなことに悩んでいる、1位は?
2019年4月に就職した人は、まもなく1年が経とうとしているが、どんな悩みを抱えているのだろうか。社会人1年目の男女に聞いたところ……。
2019年4月に新入社員として就職した人は、入社後まもなく1年が経つ。約1年間会社で働く中で、どんな悩みを抱えているのだろうか。
社会人1年目の男女に、仕事の悩みを聞いたところ「残業が多い」(33人)が最も多く、次いで「人間関係がうまくいかない」(31人)、「いつも上司や先輩に怒られる」(30人)、「休みが少ない、または休みが取りにくい」「業務の量が多い」「仕事がなかなか覚えられない」(いずれも28人)であることが、ジャストイットの調査で分かった。
「残業が多い」と答えた人からは、「慢性的な人員不足の会社に勤めている。人手が足りないので、朝から夜遅くまで働くのは当たり前で、家に帰り着くのは24時過ぎ、朝は6時には家を出るという生活を続けている。社会人1年目でありながら、これが普通でないことはなんとなく分かっていても、会社の上司におかしいと言える立場でもないので言われるがまま働いている」(商社の営業職、男性)といったコメントがあった。
残業が多いという問題に対し、メンタルアップマネージャの大野萌子氏は「この時期は、社風に慣れる、その組織のやり方を学ぶ時期でもあり、多くのことに触れることが後々の糧になることも少なくない。ただ、許容範囲を大きく逸脱しているにもかかわらず、もともと現場にいる人間にとっては当たり前のことになっていて、問題とみなしていない可能性も高いので、まずは、直属の上司に感じていることを話すことが先決だ」とコメントした。
「人間関係がうまくいかない」と答えた人からは「従業員同士の仲があまりよくない。入社してすぐ仲のよいグループがいくつかできて、自分はどちらかというとおとなしい性格なので、誰かの陰口を言い合うような会話には加われなくて浮いた存在になってしまった。職場にいることが辛い」(食品会社の倉庫内作業、男性)といった意見も。
「いつも上司や先輩に怒られる」と答えた人からは「初めこそ『仕事の覚えが早い』だとか『一生懸命やってくれている』と褒めてもらえたが、仕事の量が増えるにつれ優先順位がうまくつけられなくなり、毎日叱責されるようになった。仕事を多少減らしてほしいと上司に相談しようとしていた矢先、『まだまだやってほしいことがある。もっとできるはずだ』と叱責を受けており、そろそろ限界かなと思っている」(医療法人の経理職、男性)などの声があった。
インターネットを使った調査で、社会人1年目の男女100人が回答した。調査日は2019年12月27日。
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