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スピン経済の歩き方:

在庫はたくさんあるのに、なぜ“トイレットペーパー行列”ができたのか (1/7)

先週末、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどを購入するために、ドラッグストアや量販店などで行列ができた。「デマ」と分かっているのに、なぜ多く人が並んでいたのか。筆者の窪田氏はこのように分析していて……。

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 ちょっと前、台風なのに定時出社を目指すため駅に長蛇の行列をなすサラリーマンたちを「社畜の参勤交代」などと揶揄(やゆ)する投稿がSNSで話題になったが、それで言えば、さしずめ今回は「情報弱者の参勤交代」というところか――。

 いったいなんのことかというと、先週末に各地で起きた「トイレットペーパー・パニック」のことだ。

 新型コロナウイルスの国内感染拡大を受け、「マスクと同じく中国からの輸入に頼っているので品切れする」というデマを真に受けた人たちが、ドラッグストアや量販店に押しかけ、競い合うようにトイレットペーパーを購入。一時、店頭からトイレットペーパーやティッシュペーパーが完全に消えてしまったのだ。

 もちろん、2月28日時点で日本家庭紙工業会が「中国に依存しておらず、製品在庫も十分にあります」とアナウンスしているように、週明けから店頭には徐々にトイレットペーパーが並び始めている。


トイレットペーパー行列ができたので、日本家庭紙工業会は「供給力、在庫は十分にあります」とアナウンス(出典:日本家庭紙工業会)

 つまり、厳しい言い方になるが、このディズニーランドやUSJのアトラクションばりの行列に加わった方たちの努力は「ムダ」に過ぎず、むしろ「人混みを避ける」という真逆のことをやっているので、感染リスクを高めるようなことになってしまったのだ。

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