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トイレットペーパーなどの買い占め、9割が「デマと知りながら」殺到 新型コロナでマッチポンプ消費:分かっていてなぜ買い占める?(2/2 ページ)
新型コロナの影響でトイレットペーパーなど買い占め発生。買いだめした人の9割が「デマと知っていた」ことが調査から判明した。矛盾した消費心理とは。
「ここで震災が来ないとも……」冷静さ欠く理由も
買いだめをした人のほとんどは、マスクやトイレットペーパーなどが「今後不足する」という情報自体がデマであり、買い占め行為による悪循環が生じていることを知りながらも、結果的に買いだめに走ることで、その流れに加わってしまっていることが示唆される結果となった。
自身の行為が品薄・品切状態を引き起こすものであると知りつつも、それでも買い占めを行う理由はさまざま。「デマと分っていても、実際に店で売っていないから」(40代・男性)や「本当に必要な時に無いと困るので」(50代・男性)など、品薄からくる心理的な不安による理由もあれば、「あっても腐るものではないので」(50代・女性)「ここで震災が来ないとも限らないから」(40代・男性)など、なんとなく流され、冷静な判断を失っているように思われるものもあった。
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