カバンの中にスッキリ収納 コンパクトなビジネスツール5選:目利きが選ぶ「今使いたいビジネスツール」(3/3 ページ)
ビジネスバッグが小型化している。かさばらないビジネスツールがあると便利。筆者が選んだおススメアイテムとは。
名刺入れだけどメモ機能も秀逸
このレイメイ藤井「メモホルダー付名刺入(革製)」は、名刺入れにメモ機能も付けてしまおうという製品。名刺入れにメモ帳が入れられる製品は多いけれど、あれは、結局メモ帳を外さないと書きにくかったり、ページめくりがうまくいかなかったりと、案外使いにくい。そこで、この製品は、名刺入れを開くと、片側は二層式の名刺入れ、もう片側はメモ用紙が挟める、いわゆるジョッターを内蔵するといった構造になっているのだ。メモ用紙のサイズは名刺入れだから当然、名刺サイズ。メモを挟むスペースは、下が固くなっているので、立ったままでもメモが書きやすい。もともと、ジョッターはフィールドワーク用に開発されたツールなので、いつでも取り出してサッとメモするのに向いているのだ。
情報カードにメモをとるだけでなく、例えば、いただいた名刺を挟んで、その場でその相手との次のアポイントの日付をメモしたり、自分の名刺にSNSのアカウントを書き足して相手に渡したりといったこともできる。名刺入れにメモ環境があるのは、かなり使えるシチュエーションが広くなる。二層式で、自分の名刺やメモ用紙と、相手の名刺を分けて入れられるし、革製なので見た目も安っぽくない。名刺入れとしての機能は十分な上に、メモ環境が付いているわけで、これがあれば、ノート類は持ち歩く必要がない(メモしたことを、家や会社でノートに整理すれば良いのだ)。メモを忘れることもなく、かなりの省スペースにもなるのだ。
水性ペンで書けるマスキングテープ
最後は、ちょっと変化球的に、字が書けるマスキングテープを取り上げてみた。もともと、普通に使う接着テープとして、いわゆるセロハンテープの代わりに、マスキングテープを使うというのは、仕事の上でもかなり便利なのだ。例えば梱包時にも、どこからテープを剥がせば良いかが分かりやすいし、梱包材を傷めずにキレイに剥がすこともできる。テープが透明でないというだけでも、かなり用途が広がるし、貼って剥がせるので、ちょっと仮留めしたいとか、ケーブルを束ねたいという時にも使える。しかも、この製品の場合、水性ペンでも文字が書けるのだ。
つまり、フリクションボールなどの消えるボールペンや、ゲルインクのボールペンなど、従来のマスキングテープには書けなかった筆記具に対応。書類の端に、相手への伝言を書いて貼ったり、クリアフォルダに分類項目を書いて貼ったりということが簡単にできる。この小巻タイプと、コクヨのカルカット(クリップタイプ)をカバンに入れておけば、いろいろなシチュエーションで役立つのだ。このような、メモと接着テープと結束バンドとふせん、といった複数の用途に使えて、コンパクトな製品こそ、省スペースのコンパクトアイテムと呼ぶのだと思う。
取りあえず、カバンの中をスッキリさせて、なおかつ、普段使いのカバンが小さくて済むアイテムから、効果が高いものを選んで紹介した。これらに加えて、ペンケースの中に入れられるコンパクトな文具を組み合わせれば、かなりスッキリしたカバンになると思う。ということで、「ペンケースに入れておきたいコンパクト文具」は、またの機会に。
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