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新型コロナで「数百万円の損失」「毎日が不安」、沖縄のホテルでキャンセル急増(1/2 ページ)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛ムードの影響で、沖縄県内各地の結婚式場や宴会場のあるホテルでキャンセルや延期が相次いでいる。
県外の新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛ムードの影響で、沖縄県内各地の結婚式場や宴会場のあるホテルでキャンセルや延期が相次いでいる。例年3月は歓送迎会などで繁忙期を迎えるが、今年は2月下旬ごろから予約の取り消しが急増。担当者は「厳しい。手の打ちようがない」と頭を抱える。
「毎日が不安」。本島南部の結婚式場の担当者はうなだれた。3月は例年数十件の予約が入るが、今年は4件にまで減少した。直前の中止は本来ならキャンセル料が発生するが、同式場では天災同様に扱い、客には全額は求めていない。数百万円単位の披露宴の中止は売り上げに大きく響く。「補償はあるのだろうか」と心配する。
那覇市内のホテルも宴会などが2月下旬から4月初旬の予約50件がキャンセルに。3月下旬は音楽イベントを予定するが中止の可能性もある。担当者は「気をもんでいるが、この状況にあらがうこともできない」と嘆く。
本島中部の宴会場は学生の卒業パーティーなど約30件がキャンセルになり、3月の売り上げは前年比7割減を見込む。本来なら高校生含むアルバイト20人がフル稼働の時期だが、残る予約は小規模でバイトの出番はほぼない。「サービス業には大変厳しい」と嘆く。
別の結婚式場では3月だけで6割が中止や延期となり数百万円の損失が出た。担当者は「とにかく今は終息を待つしかない」と肩を落とした。
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