スタバが新宿御苑に出店、民間企業として初 国産木材で包まれた空間に:使い捨てプラスチック削減の実験も
スターバックスコーヒージャパンは3月20日、国民公園「新宿御苑」に新店舗を出店する。民間企業としては初めて。自然との調和を目指す店舗となる。
スターバックスコーヒージャパンは3月18日、環境省が所管する国民公園「新宿御苑」に新店舗を出店すると発表した。オープン日は3月20日。新宿御苑に民間企業が出店するのは初めてだという。国産木材の使用やリサイクルに力を入れ、自然との調和を図る店舗となる。
新店舗は「スターバックスコーヒー 新宿御苑店」(東京都新宿区内藤町)。店舗面積は約168平方メートルで、座席数は50席。3月20日のオープンから当面の間は、持ち帰り利用のみの対応となる。
店舗には、外壁や天井、バーカウンターなど随所に国産木材を使用。東京・多摩産木材を使用して職人が手作りしたコミュニティーテーブルを店舗の象徴として設置する。また、福島県産の木材や食材を積極的に使用して東日本大震災の復興支援を行う新宿御苑の取り組みに賛同し、外壁の一部に福島県産のスギ材を使用したという。
4月1日〜5月24日の期間限定で、使い捨てプラスチックの使用を減らす実験も行う。現在、プラスチックカップで提供しているアイスコーヒーやアイスティーなどを、ホット・アイス兼用の紙製カップとストロー不要のふたで提供する。
さらに、スターバックスの店舗で回収した使用済み紙カップをリサイクルし、その紙を含む再生紙で制作した紙袋を期間限定で配布(3月20日〜、なくなり次第終了)。一部店舗で実施している、コーヒーの豆かすを牛の飼料や野菜のたい肥にする取り組みや、全店で実施しているミルクパックのリサイクルを新宿御苑店でも実施する。
同社は全国各地において、店舗デザインやメニューなどを通じて「地域の文化を発信する」取り組みに力を入れてきた。新宿御苑店についても、新宿御苑の美しい景観を紹介するパンフレットを設置するなど、情報発信を行う。「国内外を含めた多様な国籍・世代のお客さまを歓迎し、最高のスターバックス体験を届ける」(同社)方針だ。
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