調査リポート
「買いだめは問題ない」と考える人も…… トイレットペーパーを買いだめした9割は「十分な供給量」と知っていた:東京都が「不要不急の外出やめて」(2/2 ページ)
東京都の小池知事の緊急会見を受けて、加速する可能性がある「買いだめ」の動き。エアトリの調査によると、買いだめはすべきではないという意識の人は多いが、実際に店頭に商品がないと不安を感じてしまうようだ。一人一人に冷静な行動が求められている。
2割は「買いだめは全く問題ない」
こういった状況から、「買いだめに対してどう思うか」という質問では、「すべきではないが、仕方がない」という人が60.9%を占めた。一方、「問題は全くない(個人の自由)」と回答した人も18.2%いた。「絶対にすべきではない」は20.9%だった。
買いだめに対する意見としては「転売や意味不明な買いだめ、買い占めはやめてほしい。必要としている人たちに届かないのは本当に大変なことだと思う」「メーカーが在庫はあると言っても、スーパーの棚になければ、慌てて買いだめするしかない」「台湾や韓国のように買える日・曜日を決めるなど、なぜやらないのか疑問でしょうがない」などといったコメントがあった。
非常事態がいつまで続くか分からず、不安になる人が多いのは当然のことだが、即座に必需品の供給がなくなるわけではない。必要なところに必要な分だけ行き渡らせる、という意識を持っていれば、生活にも少しは落ち着きを取り戻せるのではないか。
調査は3月22〜24日にインターネットで実施。20歳以上の男女1221人が回答した。
関連記事
- 新型コロナでデマ拡散「インフォデミック」に踊らされない“リテラシー”とは
新型コロナウイルスが世界的に広がっている中で、「中国による生物兵器だ」といったフェイクニュースも拡散している。このような「インフォデミック」を警戒し、真偽不明の情報に惑わされないようにするために、リテラシーを持って行動することが必要だ。 - 今年のお花見、どうする? 「控える」「空いたところで」が半数 東京都は「宴会やめて」
東京都は、お花見の時期に都立公園などで飲食を伴う宴会を自粛するように呼び掛けた。エアトリによるアンケートでは、すでに「今年の花見は控える」と決めている人が約2割。今年は花見の規模が大幅に縮小することになりそうだ。 - 従業員の新型コロナ感染、「準備している」は3割 中小企業で対応難しく
大阪商工会議所が「新型コロナウイルス感染症への企業の対応に関する緊急調査」を実施。従業員やその家族が感染した場合に備えた対応策を準備している企業は3割強だった。特に中小企業で対応が難しい現状が明らかになった。 - トイレットペーパーなどの買い占め、9割が「デマと知りながら」殺到 新型コロナでマッチポンプ消費
新型コロナの影響でトイレットペーパーなど買い占め発生。買いだめした人の9割が「デマと知っていた」ことが調査から判明した。矛盾した消費心理とは。 - トイレットペーパー、マスク……新型コロナの影響で3人に1人が「まとめ買い」
新型コロナによる買い占めが問題に。3人に1人が「まとめ買い」を経験したことがリサーチ会社の調査で明らかに。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.