ニュース
東京都知事の外出自粛要請は本当に効いたか――ビッグデータから意外な結果判明:消費者行動データで分析(2/2 ページ)
3月最後の土日に出された都知事の外出自粛要請。実際にどの程度効果はあったか。消費者行動のビッグデータで分析した。
渋谷の賑わい、どの程度減った?
unerryは、週末における人の流入数が特に多い東京都渋谷区に絞り、2〜3月の各週末における「人の量」についても分析した。2月第1週に比べ、3月最終週の28・29日はやはり53.3%減と、半減する結果となった。3月3週目が3連休だったせいかやや反転して増加していたものの、最終週ではやはり都知事による外出自粛要請が一定の効果を発揮したようだ。
同社がこの3月最後の週末に渋谷駅周辺を訪れた人の行動範囲を細かく調べたところ、特に駅周辺の人の流れが減少していた。駅周辺の商業施設が休館した影響とみられ、他エリアでも主要ターミナル駅や路線の利用が大きく抑えられていたという。
ただ、新型コロナウイルスの問題が長期化すればするほど、消費者の「自粛疲れ」が進行する可能性も十分あるとみられる。
関連記事
- 新型コロナでも日本企業が社員に「テレワークさせなかった」真の理由
正社員のテレワーク実施率が13%止まりと判明。新型コロナでも改まらない日本企業の制度不備。専門家がその真因を分析する。 - 新型コロナ対策で露呈 「社員から確実に見放される企業」とは?
各社で大きく分かれる新型コロナ対策。対処ができなければ「従業員に見放される」可能性も。危機にこそ組織の本質が問われる。 - トイレットペーパー買い占め元凶はデマだけか メディア報道に潜む「大罪」――データで迫る
新型コロナの余波でトイレットペーパー買い占めが。デマだけでない本当の元凶とは? メディア記事データや専門家の分析から迫る。 - 「新型コロナ受けて急にテレワーク」が必ず失敗する理由――第一人者に聞く
新型コロナ対策で急に進むテレワーク。もともと機能していなかった職場では問題発生の危険も。起り得るトラブル、企業と働き手の向き合い方を第一人者に聞く。 - トイレットペーパー買い占めに走る人を“情弱”と笑えない真の理由
新型コロナで広がるトイレットペーパー買い占め。買ってしまう人を笑う風潮に筆者が苦言。「頭がいい」と思ってる人ほど落ち込むワナがそこにある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.