東京ばな奈、関西へ“出張営業” 一部免税店を除いて首都圏以外での販売は初、その切迫した理由とは?:4月には初の値上げも
東京ばな奈が、阪急うめだ本店で期間限定販売する。一部免税店を除いて首都圏以外での販売は初めてだという。このご時世にわざわざ“出張営業”する理由とは?担当者に聞いた。
菓子類などを製造販売するグレープストーンはこのほど、看板商品である「東京ばな奈」を阪急うめだ本店で販売すると発表した。4月8日〜5月下旬の期間限定。空港の免税店を除き、同商品を首都圏以外で販売するのは初めてだという。
販売するのは「東京ばな奈『見ぃつけたっ』8個入」で、1078円(税込)。同社が販売している他の商品は通販で販売したり、首都圏以外でも販売したりしていたが、同商品は初めての「販路拡大」となる。
担当者は販路拡大の理由について、一時的な需要の低迷を挙げた。外出自粛などによる出張や旅行の取りやめが相次ぎ、土産物への需要が低迷していると説明。また、需要が減ると生産数を絞らざるを得ない。現在、同社は埼玉県と静岡県に製造拠点を構えているが、急激な需要減により稼働ペースを落としているという。
しかし、東京ばな奈は商品性質上、保存がききづらい。公式Webサイトを見ると、各商品の「お日保ち」は購入日から7日ほど。賞味期限が短く、このまま需要が減少し続けて製造を止めてしまえば、店先から商品が消えることにもなりかねないので、これまで販売していなかった地域への販路拡大を決めた。
同社は4月1日、物流費や原材料費の高騰を理由に、発売以来初めて「東京ばな奈」シリーズを値上げ。新型コロナの影響については「全くない」(担当者)とし、以前からこの時期に値上げすることを決めていたと強調した。新型コロナと値上げでピンチを迎える東京ばな奈だが、“出張営業”の成果はどうなるか。
関連記事
- 「お肉券」との関係は? JA全中の「5000人に黒毛和牛を無料プレゼント」、アクセス集中で閲覧できなかったキャンペーンサイトが復旧
JA全中が毎年実施している和牛プレゼントのキャンペーン。今回は新型コロナの影響を受け、当選枠を100人から5300人に増やし話題に。アクセス集中で閲覧できなかったキャンペーンサイトが復旧した。一部政党から新型コロナで落ち込んだ経済復興案として出ていた「お肉券」との関係性も聞いた。 - 品薄のマスク、ここで買えます 「在庫あり」のお店だけ、1枚の値段が安い順に表示するWebサイトが登場
新型コロナウイルス感染拡大の影響で品薄状態が続くマスク。花粉症のシーズンにもなり、深刻さが深まる。そんな中、在庫と価格、1枚当たりの価格を検索できるサイトが登場した。その名も…… - フマキラーが新型コロナを巡る一部報道に対する“強い憤り”を発表 「3商品でコロナウイルス科の不活化に効果あり」と反論
フマキラーが、キッチン用エタノールを巡る一部報道に真っ向から反論している。既に3商品でウイルスの不活化実験をしており、新型コロナウイルスと同じ構造を持つウイルスに対して効果を確認済みとのこと。事前取材をせず、一部専門家の見解のみで「キッチン用エタノールはコロナウイルスへの効果が科学的に証明されていない」と結論付けたことにも疑問を呈している。 - 餃子の王将、「7カ月連続」で過去最高売り上げ 「増税&新型コロナ」のダブルパンチを食らっても絶好調の秘訣とは
王将フードサービスが絶好調だ。2020年2月まで、7カ月連続で「同月比過去最高売り上げ」を更新。2月23日には、今期3回目となる1日単位での「創業以来過去最高売り上げ」を達成。消費増税&新型コロナのダブルパンチにも屈さずカウンターパンチを出せている秘訣はどこにあるのか。小売・流通アナリストの中井彰人氏に聞く。 - 在庫ないのに「マスク入荷」 根拠ないのに「新型コロナ予防」 消費者庁が新型コロナ巡り再度の注意喚起
消費者庁が新型コロナウイルスを巡って2回目の注意喚起を行った。現時点で根拠がないのに、感染症予防をうたう健康食品や光触媒商品などの広告を問題視。新たに、在庫がないにもかかわらず買えるかのように思わせるマスクの「おとり広告」も追加で注意。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.