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ベルリン、厳戒ロックダウン下の働き方2日でシステム用意、即座に5千ユーロ助成金振り込み(2/5 ページ)

3月末から日本よりはるかに厳しいロックダウン環境下にあるドイツ、ベルリン。ベルリン在住の筆者が、フリーランサーへの素早い助成金支給や、テレワークを業務の根本に据えるドイツのスタートアップの職環境について、現状を解説する。

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2日でシステム用意、フリーランスに即座に5000ユーロ助成金振り込み

 3月18日の演説でメルケル首相は、「フリーランサーも含めた全ての人々が、この厳しい状況を乗り越えることができるために、必要なものをすべて投入する」と国民に約束した。3月25日には、総額7500億ユーロの助成金・援助金パッケージがドイツ連邦議会で承認され、2日後の3月27日には、インターネット上で助成金申請受付が開始された。

 50万人以上(3月30日時点、筆者の受付番号より推定。今はもっと多いはずだ)のフリーランサーが殺到したため、何度かシステムダウンが発生しているものの、申請後1〜3日で、申請者の銀行口座に返却不要の助成金として5000ユーロ(約60万円)が振り込まれている。加えて無利子の援助金も受給可能となった。

 この助成金申請は、Webページの操作のみで全ての手続きが完結する。個人情報、納税者番号など、必要最小限の情報を入力するだけで、日本のように膨大な書類やハンコは不要だ。ドイツ政府の、約束どおりのスピーディーな対応に、多くのフリーランサーが驚きを隠せなかった。Twitterには「申請した翌日には振り込まれていた」「ドイツは私たち外国人フリーランサーを必要としてくれているんだ、感動!」などの書き込みがなされた。


「他人と距離を保て!」の注意書き。スーパーマーケットなどあらゆるところにある。日本人のパーソナルスペースに比べて、ハグなど普段他人との距離感が小さいヨーロッパならではの注意喚起

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