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人との接触、東京より大阪の方があまり減らず――働く人に調査:新型コロナ対策で急減叫ばれる(2/2 ページ)
新型コロナ対策で叫ばれる「人との接触」低減。東京都より大阪府の方がこの「接触度合いの低減率」が低めなことが判明。調査会社が両都市で働く人にアンケートした。
接触度急減は緊急事態宣言「後」でない?
また、両都市に共通する接触度の低減率の推移に注目すると、働く人々のちょっと意外な行動も浮かび上がってきた。多くの通勤者が出社して接触機会を生む平日のみに注目すると、低減率が大きく上がったのは週が明けた4月6日のタイミング。そこからはおおむね、ゆるやかに上昇していった。
一方、政府が緊急事態宣言を出した7日のタイミングでは特に極端な変化は見られなかった。サーベイリサーチセンターの担当者は「(接触削減の取り組みは)7日の緊急事態宣言で急に始まったわけではなかったようだ。3日くらいから宣言が出ることがメディアなどで取り沙汰されたため、(企業・個人が)土日の準備期間を経て低減率を高めるように取り組んだのではないか」と分析する。
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