「沖縄路線6万人」の真相は? GWの予約、航空会社が困惑(1/2 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、GW中の移動を制限する声が強まっている。そんな中で、沖縄行きの航空チケットをみると……。
新型コロナウイルスの感染拡大で県がゴールデンウイーク(GW、4月29日〜5月6日)の来県自粛を求める中、航空各社は前年の3割弱の座席で対応する。日本航空(JAL)グループと全日本空輸(ANA)の予約率は4割弱で、合計予約人数は約5万人。運休や減便に伴うキャンセル手続きをしていない予約客も多く、各社とも搭乗実績はさらに少なくなると見込む。一方で、予約数だけが取り上げられ「GWに『6万人来県』との誤解が一人歩きしている」と困惑の声もある。(政経部・川野百合子)
各社とも減便相次ぐ
新型コロナウイルスの影響による航空需要の減少や、従業員の安全確保の観点から、航空各社はこれまでに相次いで減便を発表している。ANAの広報は「これまで全国で、前年の約85%を減便している」という。沖縄関係路線では、GW期間中にコードシェア便などを含む900便の減便を発表した。
日本トランスオーシャン航空(JTA)は300便近くの減便を予定。琉球エアーコミューター(RAC)も100便超の減便を予定する。
全てが来県ではない
一方で、玉城デニー知事がツイッターで「沖縄に来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余りいる」と発信したことなどで、予約人数全てが沖縄へ来るとの誤解も広まっている。
各社は調査時点で5万人以上の予約数があることを認めた上で「往復を含むもので、全てが沖縄に来る予約ではない」と否定。加えて「減便や運休の便に予約をしている利用者からのキャンセルや振り替え手続きが残っているものもあり、予約通りの搭乗実績にはならない」と予測する。
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