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ワタミ、休業店舗の従業員をスーパーに出向 人事交流で課題解決図る:緊急事態宣言の延長で
ワタミは、スーパーマーケットを展開するロピアと出向基本契約を締結したと発表。休業中の店舗の従業員を、客数増加で人手を必要としているスーパーに出向させる人事交流を始める。
ワタミは5月7日、スーパーマーケットを展開するロピア(神奈川県川崎市)と出向基本契約を締結したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のために休業している店舗の従業員を、客数増加で人手を必要としているスーパーに出向させる人事交流を始める。
ワタミでは、緊急事態宣言が出されたことを受けて、4月13日から「和民」「ミライザカ」「鳥メロ」などの国内店舗約400店を臨時休業としている。そのため、自宅で過ごしている従業員が多いという。
一方、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で48店舗を展開するロピアでは、外出自粛の影響で食品や日用品の需要が拡大し、客数が増加。従業員の確保が喫緊の課題となっている。
両社の課題を解決するため、業界の垣根をこえて連携。「人事面での交流を図ることで、休職扱いになっているワタミの従業員に働く場所を確保するとともに、雇用を増やしたいというロピアのニーズに応える」(ワタミ)という。
出向するワタミの従業員は、店舗での接客や調理など、外食産業で身に付けたスキルを活用してロピアの店舗で働く。また、外食とは異なる店舗での経験により、新たな知見を得てワタミでの業務に生かしてもらうことも狙いだという。
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