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4月にスシローの「持ち帰り」と「出前」の売り上げはどこまで増えた? 驚きの結果:新型コロナを乗り切る(2/2 ページ)
スシローのテークアウトとデリバリーの売り上げが伸びている。全体の業績にはどの程度のインパクトがあったのか。
手巻き寿司セットを投入
緊急事態宣言が発令された4月、スシローは高まるテークアウト需要に対応するために「スシロー手巻セット」(税抜1980円、以下同)と「スシロー特上手巻セット」(2980円)を相次いで投入した。ネタ、のり、シャリがセットになっている商品で、テレビCMも活用してお客に訴求した。また、ネット注文サイトをリニューアルし、利便性を高める施策も行った。
こういった手を打った結果、4月のテークアウトとデリバリーの売り上げは200%(対前年同月比、以下同)を超えた。ただ、全体の業績を見ると、店舗の休業・時短営業の影響で、4月の既存店売上高は55.6%と大きく落ち込んだ。つまり、テークアウトとデリバリーの売り上げは大幅に伸びたものの「一定の下支えに貢献」(スシローGHD)という程度の位置付けだった。
スシローGHDの幹部は決算説明会で「5月5日の子どもの日には、かつてないほどテークアウトとデリバリーの売り上げが伸びた。(持ち帰った)寿司を家で食べるスタイルが定着するかもしれない」と発言した。新型コロナの収束後、回転寿司チェーンの利用シーンはどのように変化するのだろうか。
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