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記者が体験した、Zoom発表会のベストプラクティスアフターコロナ 仕事はこう変わる(2/5 ページ)

「新型コロナの影響で、記者の仕事はかなりやりにくいのでは?」と質問を頂くことが増えてきた。3月末から徐々にリアルな発表会の自粛が始まり、4月に入ってからはほぼゼロ。5月は、発表会もインタビューも、100%オンラインに移行している。慣れないzoom発表会において、各社のベストプラクティスを共有したい。

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意外に難しい質問機能

 しかし、まだスムーズにいかない部分もある。その一つが質疑応答だ。通常の発表会では、主催者からの説明が一通り終わった後、質疑応答の時間になる。たいていはZoomの挙手機能を使い、司会者が指名、質問者は所属と名前を名乗ったあと質問し、発表者が答えるという流れだ。Fintech協会の勉強会では、「双方向感を出すために、質疑応答はチャットではなく『手を挙げる』機能で音声でのやりとりとしました」(広報の黒崎美穂さん)と工夫してくれていた。

 インタビューであれば、1対1のため、普通のビデオ会議と同じように質疑応答が行えるが、複数の記者が参加するオンライン発表会では、そう簡単でもない。

 Zoomの場合、チャット機能があるので、発表の最中でも、「チャットに質問をお書きください。最後にまとめて回答します」というやり方がある。混乱するかと思いきや、通常の発表会の流れに慣れたメンバーであれば、これもけっこうスムーズだ。


マネーフォワードのZoom発表会から。チャットに、スケジュールや質問への対応方法などが掲示され、安心して参加できた

 1つ大事なのは、司会者と回答者が質問内容のボリュームを勘案しながら、質問に回答することだろう。かなり多くの質問があったのに、「そろそろお時間なので、回答は終了させていただきます」となると、単に回答しづらい質問があったためなのかと邪推してしまう。先に質問をしておいて、そこから回答者が答える質問を選ぶ方法は、公平性の保障が大事だ。

 また、Zoomには「ビデオウェビナー」という機能もあって、こちらには「バーチャル挙手」や「アンケート機能」、また専用の「質疑応答機能」もある。別途費用がかかるようだが、発表会にはこっちのほうが向いているのかもしれない。こちらの例では、バーチャル挙手をすれば、司会者が指名してくれて、指名されたら音声で質問をするというやり方だった。

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