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矢継ぎ早にコロナ対策を打ち出すサイゼリヤ 次は“硬貨レス”:硬貨の量を80%削減
サイゼリヤがグランドメニューの改定を行う。接触機会を減らすため、グランドメニュー税込価格の末尾を「00円」もしくは「50円」に統一する。
サイゼリヤは6月23日、「新しい生活様式」を視野に入れたグランドメニューの改定を7月1日に行うと発表した。
接触機会を減らすため、グランドメニュー税込価格の末尾を「00円」もしくは「50円」に統一する。例えば、299円の「ミラノ風ドリア」は300円に、268円の「半熟卵のほうれん草のソテー」は250円となる。1円、5円、10円硬貨の使用を抑えることで、取り扱い硬貨の量を80%削減するのが目標だという。
また、これまで現金決済にこだわってきたが、「導入が遅れていたキャッシュレス決済を8月より順次展開していく」とした。
サイゼリヤは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてさまざまな施策を行ってきた。家庭で食事をするニーズが高まっていることを受け、4月20日から持ち帰りできる商品数を段階的に増やしてきた。また、一部店舗ではボトルワインの販売も開始した。5月18日には全店一斉休業を実施し、「3密」を回避するためのレイアウトや設備の変更も行っている。
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