大賞は“名ばかりイクメン”への皮肉 第4回「オリックス 働くパパママ川柳」に5万4610句の応募:世相を反映
第4回「オリックス 働くパパママ川柳」の入賞作品が決定した。過去最多となる5万4610句の応募があった。大賞となったのは……。
オリックスは7月1日、第4回「オリックス 働くパパママ川柳」の入賞作品を発表した。テーマは、慌ただしい毎日を過ごす父親と母親だからこそ生まれる感謝の気持ちや笑いのネタなどを川柳で自由に表現するというもの。応募期間は1月10日〜2月13日で、全国から過去最多となる5万4610句の応募があったという。
大賞は「イクメンは 名もなき家事が できてから」(36歳・女性)。名もなき家事とは、「ごみ出し」や「子どもの入浴」といった分かりやすいタスクではなく、細かいけれどやらないといけない無数の雑用のことを指す。「自分はイクメンだ」「しっかり家事をやっている」と自慢している夫に対して、妻が冷たい目線を送っている光景が目に浮かぶような作品となった。特別審査員の尾藤川柳氏(川柳公論社主宰、十六代川柳)は、「大賞には格言のような力がありました」とコメントしている。
パパ目線賞には、「育休も 三回目には そっと出し」(56歳・男性)、「マスクでも 漏れて防げぬ 妻の愚痴」(42歳・男性)、「テレワーク タスクかかえて 子もかかえ」(24歳・男性)が選ばれた。特別審査員の浜田敬子氏(Business Insider Japan統括編集長)が「この2年ほど、パパが家事や育児にコミットしている様子が伝わる作品が増えています」とコメントしたように、男性の育児参加が当たり前になりつつある世相を反映している。
ママ目線賞には、「オフロード パスさながらに 子を預け」(59歳・女性)、「Uberで 届けてほしい 離乳食」(31歳・女性)、「パプリカに 夢中なうちに 飯作る」(26歳・女性)が選ばれた。
第3回の大賞は「10連休 預け先無し 金も無し」(36歳・女性)、第2回の大賞は「ワンオペも 逆手に取れば ひとりじめ」(28歳・女性)、第1回の大賞は「カバンには パソコンスマホ 紙おむつ」(42歳・女性)だった。
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