「N-BOX」が3割減でもトップ、「ライズ」「ハスラー」など新型車は伸長 6月の新車販売:5月よりも回復傾向
6月の国内新車販売は、新型車で台数の伸びが目立った。新型コロナウイルスによる影響は残るものの、5月と比べて回復傾向が見られる。トップは7カ月連続でホンダの軽自動車「N-BOX」。
6月の国内新車販売は、新型車で台数の伸びが目立った。新型コロナウイルスによる影響は残るものの、5月と比べて回復傾向が見られる。軽自動車を含めた全体のトップは、7カ月連続でホンダの軽自動車「N-BOX」。トヨタ自動車の「ライズ」「ヤリス」やスズキの「ハスラー」など、2019年末以降に新型モデルを発売した車種も上位に食い込んだ。
7月6日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が速報値を公表した。
「N-BOX」は、前年同月比34.1%減とマイナス幅が大きかったが、1万5557台を販売して首位を維持した。新型コロナによる影響は残っているようだが、5月の台数と比べると33.5%増加しており、回復の兆しも見られる。
全体の2位は、19年11月にトヨタが発売した新型SUV「ライズ」。登録車の中ではトップとなる1万2823台を販売した。発売以降、好調な販売を続けており、1〜6月の上半期は登録車の中で最多の販売台数となっている。
3位はスズキの軽自動車「スペーシア」。5.7%減の1万2072台だった。前年同月よりも約7割マイナスだった5月と比べると約2.7倍の台数を販売。大幅に回復している。
4位はトヨタが2月に発売した「ヤリス」で、1万967台を販売した。また、5位は日産自動車が3月に発売した軽自動車「ルークス」で、9431台だった。新型効果があるモデルが上位に入った。
6位以降も新型車が目立つ。トヨタの「カローラ」は10.4%増の9311台で6位。7位はホンダがフルモデルチェンジした「フィット」で、4.0%増の9016台だった。また8位は、20年1月に初のフルモデルチェンジを実施したスズキの軽自動車「ハスラー」。前年同月から約2.1倍の7875台だった。9位はダイハツ工業「タント」で、41.4%減の7263台。10位はトヨタ「アルファード」で、34.3%増の6835台だった。
また、上半期(1〜6月)の新車販売台数では、1位が「N-BOX」で前年同期比22.7%減の10万1454台、2位が「スペーシア」で27.2%減の6万5323台、3位が「タント」で23.9%減の6万2253台。トップ3を軽自動車が占めた。登録車の1位は「ライズ」で5万8492台だった。
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