コロナ後の企業変化、就活学生はどう見ているか?:「社員第一」の実態(3/4 ページ)
新型コロナ感染拡大を受けて、企業はさまざまな対応に追われてきた。そうした状況のなかで、就活生は企業をどのように見ているのだろうか。
(3)是が非でもコロナ前の風習に戻りたがる企業
コロナ勃発当初、接客や小売業、サービス業界で「マスクをして接客するのは失礼」という言説が飛び交いました。外資の超大手ファストフード店ですら、スタッフがマスクをするには本部? 本社の許可がいるとの説もありました。
「商談は面と向かって差し向かいが当然。インターネット経由のオンラインなんてお客さまに説明できない」
「オンラインで会議では味気ない。会議後の懇親会含めて『会議』であって、出張は無くせない」
「お客さまのところに駆けつけられないなんて仕事にならない」
「お客さまに説明できない」
「お客さまから呼ばれれば対応するしかない」
こんな横柄で俺さまなお客さましかいないのでしょうか? 貴社の客筋って、そこまでバカぞろいなんでしょうか?
逆に感染症をBCPリスクととらえ、適切な対応をしたいと考える顧客からすれば、「今すぐ伺ってご説明いたします」なんて態度は大迷惑です。そのような感染症対策を考えられない人物はどこでリスクを自社に運んでくるか、およそ信用などできません。
本当にお客さまがそんな無体な要求をしているのか、私は疑問に思います。マスクをすると失礼と考える顧客「だけ」で経営が成り立つなら、そういう人たちとだけ付き合えば良いでしょう。しかし多くの物言わぬ、真摯に感染症対策を考えるお客さんからの信用を失っていることまで頭は回っているのでしょうか?
コロナなんて風邪と言っている政治家もいますが、そうした姿勢はお客さまではなく、自分たちが志向しているのではないのでしょうか?
関連記事
- あなたの会社がZoomではなくTeamsを使っている理由
「Zoom飲み」といった言葉をSNSでも度々見かけるほど、ごく普通に使われる、ビデオ会議ツールのスタンダードになってきたZoom。ところがついに自社にもWeb会議ツールが導入されると思ったら、ZoomではなくSkypeやTeamsだった――。その理由には、マイクロソフトのビジネスモデル戦略があった。 - ふるさと納税「復活」の泉佐野市を支持すべき2つの理由
ふるさと納税の対象から、泉佐野市を除外した国の行為が違法であることが、最高裁で確定し、泉佐野市が今年のふるさと納税先として復活する見通しとなった。ふるさと納税には批判もあるが、泉佐野市がこれまでに置かれていた状況を鑑みれば、ふるさと納税における制度の範囲内で創意工夫することについて、必ずしも「眉をひそめる」結果であるとはいえない。 - テレビ局が吉本興業を出入り禁止にすべき理由
吉本興業の芸人による闇営業。この事件で最も重要なことは、事務所のあずかり知らない所で所属芸人が詐欺集団の会合に参加したことであり、芸人をマネジメントすべき吉本興業がそれを防げなかったことだ。本来研修を受けるべきは芸人ではなく、吉本興業の経営陣ではないのか。 - 大戸屋の赤字転落、原因は「安すぎるから」?
定食チェーンを運営する大戸屋HD(以下、大戸屋)が赤字に転落した。2019年9月期の中間決算では、上場来初の営業赤字として大きく話題に。特に値上げによる客数の減少が赤字の原因と指摘されている。しかし赤字転落の本当の原因は、値上げが足りない事にある。つまり高いからではなく「安いから」赤字になっているということだ。 - 還暦を迎える人の平均貯蓄額は2900万円 ただし67%が2000万円以下
老後の生活費として年金以外に必要だといわれる貯蓄2000万円。還暦を迎える人の平均貯蓄額は2900万円だったが、7割弱が2000万円以下だった。さらに100万円以下と答えた人も4人に1人いた。PGF生命が調査した。
関連リンク
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.