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コロナ後の企業変化、就活学生はどう見ているか?「社員第一」の実態(4/4 ページ)

新型コロナ感染拡大を受けて、企業はさまざまな対応に追われてきた。そうした状況のなかで、就活生は企業をどのように見ているのだろうか。

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(4)学生と考える「危険企業」の体質

 学生と話していて、彼ら彼女らが不安に感じる要素がある程度見えてきます。

  • 社長自ら飲みニケーションをアピールする会社
  • 「残業大好き社員」が大好きな会社
  • リスク感覚の無い「台風でもはってでも出社」美談大好きな会社
  • 「夢」が大好きな会社

 かなりのニオイを発しています。これらがダメとか悪いという意味では全くありません。その実態をしっかり学生に伝えなければ、ただのブラック企業と勝手に思われる可能性があるという意味です。

 コロナ対応で自社の対応で採用どころでない企業も多々あったでしょう。しかし応募者ほったらかしで数カ月採用活動を中止というか、放置する企業もありました。そういう態度はしっかり学生から見られています。

 コロナ対応で、旧来の風習を変えることに抵抗する企業とは、すなわち変化対応を拒絶する体質だと考えられると思います。口先だけで改革だの成長だのうたっていても、コロナはその本質を露わにしています。繰り返しますが、あくまで経営方針はその会社が独自で決めるものであり、コロナ対応をしようがしまいが自由です。しかし会社を選ぶ学生にとっては、説明会で社員が説明した「当社の社風」のようなただのCMより、面接対応、選考対応で見られる企業体質の方が、何倍も説得力ある判断材料だと思います。(増沢 隆太)

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