ワーケーションのポータルサイト、三菱地所が開設 施設予約や旅程づくりに対応:軽井沢に新施設もオープン
三菱地所は、ワーケーションの情報を発信するポータルサイトを開設した。施設予約ができるほか、現地での活動を組み込んだ旅程を作成して発注できる。自社運営の2施設に加え、今後は他の施設や自治体の情報も掲載していく。
三菱地所は7月27日、旅先で休暇などを兼ねてリモートワークをする「ワーケーション」の情報を発信するポータルサイトを開設した。情報収集や施設予約のほか、観光など現地での活動について相談できる機能もあり、自社に合った旅程を作成できる。リモートワークの普及によって予想されるワーケーションの需要拡大に対応する。
ポータルサイトは「三菱地所の WORK×ation(ワーケーション)ポータルサイト」という名称で、ワンストップでワーケーション旅程を構築・発注できる。ワーケーションに注力している和歌山県や広島県福山市とも連携し、各自治体の情報も掲載している。
施設予約ページでは、掲載されている施設の空き状況を確認できる。サイト上から希望する日程を問い合わせると、JTBが運営する事務局につながり、交通機関と宿泊施設のほか、チームビルディングを目的としたアクティビティやCSR活動などを組み込んだパッケージを作成して発注することもできる。
現在は、同社が7月27日に開業した長野県軽井沢町の施設と、2019年5月から運営している和歌山県白浜町の施設の2拠点について情報を掲載しているが、今後は自社運営以外のワーケーション施設の情報も掲載する予定だという。
また、自社運営の施設数や展開エリアも拡大していく。展開エリアは、都市部からアクセスしやすい立地を想定している。休暇などと組み合わせた短期利用だけでなく、新型コロナの影響などを踏まえた拠点分散化、従業員の働き方の多様化を視野に入れた長期利用も想定し、利用シーンを限定しない施設づくりを目指す。
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