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オリエンタルランドの1Q、売上高94.9%減 東京ディズニーランド・シー休園が影響:最終赤字248億円
オリエンタルランドの20年4〜6月の連結業績は、売上高が前年同期比94.9%減で、248億円の最終赤字に転落。コロナの影響で、臨時休園していた東京ディズニーランド・シーの人件費など、211億円の特別損失を計上した。
オリエンタルランドが7月30日に発表した2020年4〜6月の連結決算は、売上高が61億円(前年同期比94.9%減)、営業損益が156億円の赤字(前年同期は319億円の黒字)、純損益が248億円の赤字(同229億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、臨時休園していた東京ディズニーランド・シーの人件費など、211億円の特別損失を計上したことが響いた。
両テーマパークの営業は7月1日に再開したが、感染拡大防止のため、入園者数の制限や営業時間の短縮などに取り組んでいる。4月1日付のチケット価格改定の影響に加え、休園中に販売できなかった商品の売れ行きが好調で、来園者1人当たりの売り上げは増えているものの、7月中旬時点では営業損益はマイナスの状況という。
業績回復に向け、同社は6月に社長直下の「コストコントロールチーム」を結成。経費や投資、人件費などのコストについて、大幅な削減を検討するとしている。
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