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リモートワークに適応できないマネジャーが見直すべき、マネジメントの本質:社員研修のプロが語る(3/3 ページ)
リモートワークが当たり前になる中で、筆者は「この状況にいち早く適応しようとしているのは若い世代の人たちで、むしろもっと意識改革をしなければいけないのは経営者、マネジメントの層だな」と感じていた。マネジャーがいま、見直すべきマネジメントの本質とは。
コミュニケーションは質より量
私が特に強調したいのは、「コミュニケーションは質より量」ということです。これまではリアルでコミュニケーションできていた人と、チャットやメール、Web会議でしかコミュニケーションできないとなると、何となく中身が薄まるように感じるかもしれません。
しかしコミュニケーションにおいてより大切なのは、その接触回数です。週に1回、職場でリアルなミーティングをするよりも、1日に10回チャットでメッセージのやりとりをする方がコミュニケーションは深まります。
これまで、職場でフラッと相談していたようなことができないのであれば、それがネットでできる方法を工夫して考えるだけです。
1日に何時間もWeb会議をつなぎっ放しにする必要もありません。回数のほうが大切ですので、もっと気軽に、1日に何度もメッセージを送り合えるような雰囲気を作ることのほうがよっぽど大切です。
部下とのコミュニケーションの取り方も、マネジメントも、その本質が分かっていれば、環境が変わっても適応するのは難しくありません。媒体を変えればいいだけだからです。
「リモートワークは大変だな……」と思っている管理者の皆さま。大変とは「大きく変わる」と書きます。自分自身の変化・成長のタイミングだと捉え、逃げずに向き合ってくださいね。
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